第163章

老いぼれは言いながらもまだ飽き足らず、腰からキーを取り出して彼の前でひらひらと振った。「このクルマは何千万もする代物だ。お前の女房は今このキーを見て目が釘付けになっていたぞ。今すぐ失せろ、褒美にいくらか恵んでやらんこともないがな」

老いぼれにとって、数千万円のランボルギーニは多くの人が一生手に入れられない存在だった。

もしかしたら目の前の男は金のためなら、進んで前田南を譲るかもしれない。

次の瞬間、望月琛は外を指差した。「外に停めてあるのが俺のだ」

「お前のボロ車がいくらになるってんだ?街でも見たことないような、何十年も前の代物だろ」

「ランボルギーニの限定モデルだ」

老いぼれの...

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